「海咲ライラック」3巻読了

「海咲ライラック」ついに3巻が出てましたので買いました。読みました。死にました。

 

 えーと、この作品を知らない方はぐぐっていただくとして。大雑把に紹介すると「女子中学生と30歳のおっさんの年の差恋愛を、現実的にどうなのっていう要素を散りばめつつも、ヒロインの女子中学生の存在だけはほぼファンタジーで、にもかかわらず年相応の生々しさだけはそこそこ付与してあるので、おかしいリアリティが感じられる異世界ファンタジー」という感じです。この説明でわかる人はかえって頭がおかしい。

 単純なおもしろさという点ではどうなのかな……ストーリーとして破綻してるところは別にないですが、とうぜんのことながら「女の子のかわいさ」にすべての焦点が合っちゃってる作品なので、そういうところで読む作品ではないです。

 実際のところなにかを求めて買ったというより「俺のキャラならばこれは読まねばなるまい」みたいなおかしい動機で買った側面があり、しかも殺られた。

 

 以下、個人的な感想となります。

 えーと、ひどいマンガですよこれ。

 俺が年の差系の話を好むのって、実のところ自分が加齢したからとかそういうことじゃないような気がするんですよね。昔から連綿と好きでしたし。じゃあなにかっていうと「男の側が大人であることによって、女の子の側の子供っぽさがよく表現される」ということなんじゃないかと。つまりロリコンだろってことなんですけど。その点で「29歳とJK」なんかは、ストーリーテリングの力は認めながらもそんなに好きでもないよって感じになるんですけど。最近ずっとうるせえ「青春アフター」なんかは、そのへんに非常に自覚的であるがゆえに、よりいっそう俺をひどい目にあわせてるかもしれません。

 この作品では、主人公が「女子中学生とかありえない」というスタンスを強く持ってるので、そのへんが際立ちやすいです。さらにヒロインである海ちゃんなんですが、これもう際どいセリフを連発するマスィーンみたいなことになってんですけど、でも「恋愛」という現象に関するスタンスはかなりリアルに中学生なんですよ。海ちゃんの描写が不安定なのは「男性読者を喜ばせるセリフ」を言わせなきゃいけないということに由来してると思うんですが、その不安定さというか、もっともらしい誘ってるようなセリフとか、かと思うと直球でしかない告白、さらにつまんないことで落ち込みから回復してしまうあたりとか、このへんがもう「14歳なりのゆらぎ」として妙な説得力持ってるんですよね。それゆえより俺みたいなダメなタイプの人に対する訴求力が強くて14さいすごい。

 実は2巻の段階で、あまりにもあまりな展開が多くて、たとえば台風の夜に怖いから一緒に寝ていいかくらいはまだいいんですけど、いきなり「おじさんの布団に入っていい?」とか来て、これはちょっとどうなのかと。いくらそういう読者層をメインターゲットにしてるにしても、これは媚びすぎじゃねーのかとかまためんどくさいロリコンおじさん特有のめんどくさい読みかたをしてまして、3巻はあんまり期待してなかったんですよね。

 3巻であいかわらずあざとい海ちゃんの言動は満載なんですが、俺は「島で暮らしている田舎の女子中学生が東京に来る」というシチュ一発で死にました。お話の手続き的には4巻以降につなげるために必要なイベントで、そういう機能はわかったうえでシチュ一発で即死。こういう状態のことを世間では「ちょろい」と表現したりもするらしいですね。知るかよクソが。

 そういうわけでこの作品は、理想化された女子中学生に過剰な憧れを持つだめなおじさんたちに送り込まれた海ちゃんという戦略兵器を十全に表現するための作品だと思います。もうあの破壊力は兵器としかいえないと思います。うわーやられたーかわいいなあ♡

 あとまー個人的にどうかとは思うんですけど、海ちゃんが性欲ある存在として描かれてるのが非常にだいこうふんします。くっつきたい=性欲です。

 主人公である「おじさん」は正直ちょっと描写どうなのかなーと思わないでもないんですが、まあ酒の勢いも借りて海ちゃんにちゅーするし、立派だと思います。それに対する海ちゃんの「お酒飲むときは教えてね」というセリフはいくらなんでもどうなのか。倫理的に! お酒くさいキスでも海ちゃんはいいというのか! なんでもいいのか! クソッ! クソッ! 俺も家事とかしっかりできるけど年相応に子供っぽくて好意だけはまっすぐに表現してくる女子中学生に許容されたいだけの人生だった。なんだその極楽は。許すまじ。かわいい女の子許すまじ!! 海ちゃんえろいなあ。