しろの(略)その4

 アウロラルート終了。ネタバレです。

 

 なにかの伝統芸能かと思うくらい古典的なツンデレを見せてくれて、かねがね雑なツンデレを見て和みたいなあと思っていた俺の欲望をかなえてくれたすばらしいシナリオでした。モチーフとしては完全に童話で、しかもこれ「アウロラの側から」のおとぎ話になってます。俺はつねづねエロゲみたいな作品には、男性原理と女性原理ってのがあると思ってて、これ実際の性別っていうより「そういう言葉で表現すると便利」ってくらいの感じなんですけども、それでいくとこの作品、強度に女性原理でできてる作品です。

 しろルートなんかは、とにかく積み重ねが丁寧だったんでそのへんがぼやかされてたんですけど、これ基本的に「お姫様を助けに来る王子様」の話で、お姫様側の欲望から読んだほうがわかりやすい。このルートではわりとトントン拍子で話が進んでしまったので、その側面が露骨になってる感じです。

 まあとにかく「最近キャラクター設定も複雑化が進んでいて、言葉どおりのわかりやすいツンデレっていなくなったよなあ」などと嘆いている方々にはぜひおすすめしたい逸品であります。もうツンデレ様っていって拝みたくなるくらい。

 それはそれとして、このラストにはちょっと問題アリです。俺にしては珍しく、相当に早い段階から「これラストはおとぎの国で暮らす以外の選択肢ないのでは」「そんで後味の悪い感じになるのでは」って危惧してて、まあそのとおりになったんですけど、これは後日談として「リアルの世界に里帰り」は絶対に入れるべきだったと思う。それだけで後味の悪さはかなり緩和されるはず。

 あと、俺はもともとハーレムルートは好きじゃない人間なんですが、しろとアウロラに限っては、わんことにゃんこなのでハーレムあってしかるべきかなあと思いました。ものすごい読みたい。もしおまけとしてついてたら、このブランドの作品を無条件でもう一本買います。体験版なんかやらずに。

 まあたぶんないだろうなあ……。