金色ラブリッチェ始めた

 さてさて俺を絶望の淵に陥れた「しろのぴかぴかお星さま」も一段落つきまして、正直に申し上げておっとり巨乳系先輩とか残してしまった俺が悪いのですが、俺はあのタイプ徹底的にダメでして、さりとてなにかやらないと死んでしまうというわけで「お家に帰るまでがましまろです」の体験版をやったはいいのですが、中途半端に欲しくなってしまってこれは困った、なにかほかのものをやってごまかそうということで、確実におもしろいだろうと思われるRIDDLE JOKERの体験版に手を出したはいいんですが、これがあまりにおもしろすぎまして、体験版途中で放り出して即製品を購入。まあこうなるってわかってましたけど。

 となるとまた時間が余ってしまった、この隙間を埋めるためになにか3時間とかでさくっと終わるものをと思ってDMMで同人ゲーなど漁っておりましたら、たいていの目を引くロリゲーはすでにやってしまったあとであり、こうなったら男の娘しかないなあと。そこでタイムラインにて速攻で「女装少年、家出中」という作品を紹介していただきまして、購入しました。あの男の娘もののひとつの指標として「メス化度」ってのがあると思うんですよ。おっぱいどんだけふくらんでるかなあとか、顔が女の子そのものだなあとか、にんしんするかなあとか。俺あんまりメス化の進んでる物件って得意じゃないんですよね。あと頻繁にけちゅまんこゆうやつとか、アヘ顔でんほぉぉぉっていうやつもそんなに得意じゃなくて、まあそんなことはどうでもいいんですが、上述の作品は買ったはいいけどまだやってません。

 なんか読みでのあるものがやりたい。積んでるものを崩せばいい話なんですが、どう翌日にはRIDDLE JOKER届くのわかってる状況で新しいものに手をつけたらまた積むことになる、どうしようかなーと思ってるうちに、発作的にタイトルの作品をインストールしていたというわけです。ここまで前置きだ。長いな。長いだろ。もううんざりだろう。

 この作品に関しては、まず第一にライター買いです。俺は通常、製作スタッフとかをかたくななまでに知ろうとしない傾向があるんで、ライター買いは非常に珍しいです。それくらいこのライターさんを信用してるってことなんですが。

 第二に金髪です。俺はデアボリカの昔から金髪であるとだいたいなんでもオッケーになる節があります。髪コキ童貞を捨てるのなら金髪であると、東尋坊から荒ぶる日本海を睨みながら決意したのは、あれは30年前の冬のことでした。まあそんなわけなので、メインヒロインのほとんどが金髪であるこの作品を俺がそうそう見逃すはずがありません。オッドアイいたらもっと完璧だった。

 第三にお姫様です。俺はどういうわけかお姫様とかお嬢様に極端に弱いです。これはなぜそうなったかは明確に記憶していて「のーぶる☆わーくす」のせいです。それ以前も潜在的にそういう趣味は持っていたのでしょうが、灯里お嬢様のあまりに「これが俺の想像する理想のお嬢様……!」っぷりに完全に高貴なお嬢様の汚れたぱんつを食べたいというネオ生物に生まれ変わりました。

 まあそういうわけなので、体験版やっておもしろかったし問答無用で買ったわけです。

 さあ、ようやく感想だ。

 まだ現状では体験版部分を通過して、共通もそんなに進んでないかなーという感じです。ルート的にはお姫様をめざして陰茎から先に進んでいます。以前は「好きなキャラはあとにとっておく」派だったのですが、加齢のためか目的でないキャラが大してよくないとどうでもよくなって放り出す傾向が出てきたため、好きなキャラから攻略するスタイルに変更しました。

 ちなみにこのゲーム、サガプラですけども、一作も買ったことがないです。体験版はいくつかやったことがある気がするんですが、SMEEなんかとともに根拠のないアレルギー感みたいなのありまして。今回も、内容は同じでもライターさんの名前を知らなければ買わなかったかなと思ったくらいです。

 さて、そんで内容ですけども、問題なくおもしろいです。一線ぶち超えておもしろいです。俺の知ってる範囲でほかに「まちがいなくおもしろい」と断言できるのはゆずソフトなんですが、あそこはなんか設定凝りすぎてて、序盤での爆発力があんまりないような気がするんですよね。だいたいキャラに「実は◯◯」というのを用意していることが多くて、その落差で一気に爆死させるというか、そんな感じです。

 この作品はそのへん出し惜しみなしですね。キャラの「実は◯◯」の落差ももちろん用意してはいるでしょうけど、基本的にはエピソードで持ってく感じだと思います。

 なによりお話全体の構造が比類なくがっちりしてます。いわゆる「無駄なシーンはない」という感じ。思わせぶりな短いスパンでの伏線もじゃんじゃん投入してきますし、莉亜関連の「なんか仕込んでんだろこれ」と思わせるような、たぶんなんか大きめの爆弾仕込んでると思うんですけど、そういう部分もうまい。全体的に「お話を有機的に動かす」ため必要なキャラの配置が図抜けてうまい、という印象です。情報の開示云々よりも、人間のドラマがよく動くために、こんなキャラをこんなポジションに、みたいなのがうまい。

 また、ヒロインの嫌味のなさも際立っています。要素のひとつひとつは典型といっていいんですが、その骨子にあたるキャラの思想みたいなものが明確でブレない。これは全キャラ共通してそうです。テキストのテンションで笑わせに来るようなタイプではないですけど、こういう要素のおかげで読んでて飽きるということがほとんどありません。手練というほかありません。

 この嫌味のなさみたいなものは、作品全体を通じていえるんじゃないかと思います。ちょっと前に「減点法で100点」という作品をやったことがあるんですが、この作品を同様に減点されるポイントを極端に抑えてある作品でありながら、かといって「じゃあなにを消費すれば?」みたいなつかみどころのなさみたいなものがほとんどない。おもしろいんですよ。文句なく。自分にとっては年に1本レベルの大当たりだったと思います。

 俺は作品の感想を書くために、いろんな言葉を使いますけども、要はそれって「どうおもしろかったのか」を自分のなかで整理するために書いてるわけです。なんのためにフィクションを読むかっていったら、そりゃおもしろいからですよ。どんなに個々の要素が優れていても、俺にとっておもしろくなければまったく意味がない。こちとら金出して娯楽買ってんですから。

 

 とにかく、なんていうんだろ、良質な作品です。

 以下は作品と関係ないんですけども、やってる途中に「おもしろい作品を読めるのはほんとうに幸福なことだなあ」と脈絡なく思ったんですよね。この年齢でなお、それを感じる作品と出会えるっていうのは、それこそ幸福なことだと思います。

 まあおっさんの昔話になりますけど、AIRって作品をやったあとに、ほんとに燃え尽きたような感じがあって、なんか作品のほうから引導を渡されたような気分があったんですね。ここにはおまえの居場所はない、と。そんで、そのあとにやったのがアトラク=ナクアで、これほんとにおもしろかったんですよ。

 なんていうんだろ、あまりにおもしろい(というより魂持ってかれるような)作品をやったあとって「もうここにはこれ以上の作品はないのではないか」っていう不安に駆られたりする。あれが最高ならば、もうなにをやってもそれとの比較でしか語れないんじゃないか。

 だけど、アトラクがめっちゃおもしろかったことで救われたような気分になったんですよね。「ああ、だいじょうぶだ。この世にはまだまだ俺の知らないおもしろい作品が無限にある。あとは俺の側の問題だ。俺は、おもしろがれる自分であろう。それさえできているのなら、俺は死ぬまで退屈することがない」というような。まあ安堵感みたいなもんすかね。

 やっててふとそんなことを思い出すくらいには楽しい作品です。

 あれだけがっちり組み上げた構造が、どう解明されていくのか、続きが楽しみでなりません。RIDDLE JOKERはまだ先だな……。

 現状では、ぱっと思い出せるだけで、あと千恋万花としゅがてんとルリのかさねと……なんだろ、まだ数本積んでます。これこなしたらやっぱましまろ買うかなあ……。