幼女先輩とやら読んだ

 櫻ノ詩めっちゃいい曲なんですけど、販売されないんですかねえ……。まあそれはそれとして、ラノベの表紙云々の話題のまとめ見たら「キラプリおじさんと幼女先輩」っていうのの表紙がえらいよかったので買って読んでみました。いま2巻の途中かな。

 ちなみにラノベの表紙云々に関してはあれ単純にマーケティングの問題がまずあると思うわけですよ。ちょっと論点とか整理すんの得意じゃないんで思いつくまま書いてきますけど、いまが昔がルナヴァルガーがって話はありますけども、早い話、表紙エロくすりゃいまだって昔だってよく売れてたはずです。昔それあんまりやってなかったのって、ひとつにはいまより市場規模が小さかったからでしょうし、それやると世間がうるさかったからでしょうし、要するに「その時点においては」エロい表紙とかあんまりメリットなかったんじゃないですかね。

 いまだと競争めっちゃ厳しいですから、売るために有効な手法ならなんでも使う。そのうちのひとつがえろい表紙ってやつでしょう。

 あと、フェティッシュ的な表現に対する世のなかの許容度ですね。許容度もなにも、昔はそもそもフェティッシュ的な表現ってそこまで幅きかせてなかったです。具体的には乳袋的なもんですけど。俺ちょっと時系列的な記憶曖昧な人間なんで、いつごろからってのはわかんないですけど、乳袋にアレルギーあるから、あれが表現として昔はメインストリームじゃなかったってのはわかります。要するに似たような露出のイラストでもあっても、フェティッシュ的にエッジきいてたらそりゃ見る人によっては嫌悪感あるよねって話で。で、ああいうもんを許容、ないし積極的に消費する層の裾野が広がったら、そりゃ表紙としても登場するよねって話。

 そもそもこの問題って俺にとっては「スナックの外袋と中身」程度の話でしかないです。昨今のスナックの袋は透明じゃないんで、表面の写真なりなんなりが商品イメージを決定するわけなんですけど、俺にとって「内容にあってないイラスト」ってのは、まあ詐欺ですね。タイトルもそう。たとえば俺ガイルなんて、俺、内容を人づてに聞きでもしない限り、タイトルじゃまず買わなかったもの。そんでたぶんそれは逆のこともいえるんですよ。じゃあ中身がおいしければ文句ねえだろって話かっていうと、そんなことねえよ文句あるよ。期待した味と違ったらやじゃん。

 ゾーニング云々の話は知らないです。それこそお得意の自主規制でどうにかしてほしいです。えろいほうが売れると。まあその「えろい」の中身も世につれ時につれなんですけども、そんなのはあたりまえの話であって、売れりゃなんでもいいのか、それとも「こういうもの」として売れたいのかは売る人が考えることであって、盛大なバッシング食らったらナシになるだろうし、その状況が続くなら続くだけです。このへんは世間様との騙し合いとか駆け引きとかそういうもんでしょう。

 個人的には、タイトルにせよ表紙にせよ、中身と食い違うものは好きじゃないです。

 

 さて、そんで幼女先輩ですけども、これおもしろかったです。

 ただ作者がガチロリかどうかって話になると、けっこう微妙……。まあ人それぞれのロリ観ありますからね。俺はロウきゅーぶ!でもあんまりガチ感を感得できなかったほうですし。なお俺の知る限り、もっとも盛大なガチ感を感じさせたのは「紅」だと思います。あれはひどい。あと志乃ちゃんのシリーズもけっこう強いです。個人的に「おしっこ見たい」と思わせてくれたら、かなりガチ度高いという印象です。最悪な判断基準だなそれ。え、だって志乃ちゃんのおしっこ音聞いてみたくないですか? 俺はめっちゃ聞きたいです。てゆうかKindleで買い直しはじめました。志乃ちゃん3日間お風呂入れなかったあとのにおいすごい吸い込みたい。こども臭には回春効果があるんですよ。

 この作品、すごく丁寧につくられてるところに好感を持ちました。仕込みがちゃんとしてて、回収もスマート。これだけガチガチに組んであるお話だと、キャラがどうしても書き割りみたいになっちゃうこと多くて、この作品もそのへんでは微妙な感じしたんですけど、心情の変化を丁寧にエピソードと絡めてあるんで、違和感らしきものがほとんどなかったです。

 なによりよかったのは、お話の中心に「キラプリ」というゲームが居座っていて、その軸がまったくブレないことです。ブレなさすぎてちょっとテンション上がりすぎておかしいことになってるんだけど、そのへん含めておもしろかったです。

 ロリラノベ的には……どうだろ。これ軸が「キラプリ」になりすぎてる弊害かもしれないんですけど、千鶴って子の子供っぽさがいまひとつ前面に出てこない印象ですね。構造からいうと、千鶴が子供っぽさを見せるということはデレるということでもあるわけですけど、それってお話を引っ張るエンジンとして伏せられてる家庭環境の話とワンセットになってるんで、しょうがないかもしれないです。

 あとまー、よくできてるのは、キャラクターの関係性にちゃんと二重性を明確なかたちで持たせてるあたり。たとえば千鶴と主人公の関係ではキラプリというゲームを通じた同志感と「むかつく相手」を両立させつつ、そこに仲介役としての巨乳(キャラ名で書けよ)を準備してる。よいお話、特に長く続くお話ってみんなそうなんですけど、この関係の両面性を確保したうえで、そこに絡む各キャラの役割を明確にしてあるんですよね。

 お話としては地味なんだけど、続けて読んでみたいなーと思わせる感じでした。実際、2巻まで買ってますけど。