のんのんびより1期全部見た

 えーと、感想とか書くのあんまり上手じゃない人なので、うまく書けるかどうかわかんないですけど。

 

 とにかく全体として非常にきっちり作られている作品だな、というのがいちばんの印象です。その「きっちり」という感じは、全体を通したときの時間配分の巧みさみたいな部分によくあらわれてるかなーと。1話と最終話はことのほか風景描写に時間が割かれていて、そのことは作品への導入と、そして余韻という点でとても役立ってるわけなんですが、1クールという短い尺のなかで、これがきっちりと見ているこちらが違和感ないようにできてしまうあたりが、すごいと思います。

 そしてこの「きっちり」の感じは、全体として表現したいことのブレなさというか、作品内における表現したいことの優先順位の明確さにもあらわれてます。

 この作品、全体として非常に「カメラが遠い」印象を受けるんですよ。これは俺が勝手に考えてる用語なんですけど。大雑把にいえばキャラの心情に寄り添うほどカメラは近いですし、大きなテーマみたいな部分にフォーカスしてる場合はカメラは遠いといえる。近作ではヤマノススメがかなりカメラが近いほうの作品だと感じます。

 とうぜんながら、カメラが遠ければそれだけ細かい部分って見えづらくなるんですが、この作品のすごいところは、はるか遠い場所から、ものすごい望遠レンズで細かいところまできっちり精細に描写してるところだと思うんですよ。こういう感じの作品ってほとんど見たことがなくて、それだけで手触りとして新しいといえます。

 カメラがこれだけ遠くにあるのは、作品が表現しているいちばんのことが、なによりも「田舎」という場所そのものだからでしょう。田舎とカギカッコに入れたときに、俺はまあそれなりのエロゲをやってるわけなんですが、そこに情緒がまとわりつくと、臭みみたいなのが出てくるんですよね。この作品にその手の情緒がないというわけではないです。しかし登場人物のほうは別に情緒を感じてない。感傷めいたものがないんですよ。それは「住んでる場所」で、しかも登場人物たちが中学生以下と子供なのだから、とうぜんのことです。

 ただし背景を切り取るカメラはそうではない。これは全話を通じて、特にれんちょんがメインになるエピソードでは顕著なんですけど、わりとウェットといっていいかと思います。

 なんていうんですかね、旅行しててたまにふと「あ、この風景だ」と感じる一瞬っていうのがあるんですよ。別に「これを見るために」とかそんなおおげさなことじゃないんですけど、軽い感動をともなうような。それは「いい風景だなあ」とか「ちょっと珍しいな」とか「田舎だなあ」とか、まあいろいろあるんですけども、とにかく見てるこっちがなんらかの情緒をそこに見出したってことなんですよね。俺は写真をとる人ではないんですが、きっと自分の情緒に完全に忠実な架空のカメラがあったのなら、その心象風景に「ある構図」みたいなのがあるはずなんです。

 この作品の背景は、そうした「田舎の象徴」めいたもの、なんらかの感興を与えずにはいないような風景を切り取るのが異様に上手なんです。俺が強く印象を受けたのは、側溝にはまってる鉄の網みたいなやつから花が伸びてるシーンなんかですかね。単に美麗というよりももう少し上のレベルで、背景がしっかりと主張をしている。

 この絶対的な作品世界の下支えがあるため、そこでキャラがなにをしようと問題じゃない、という強度があります。

 だからといって、キャラに意味がないかというと、そんなことはまったくない。今回、諸事情(ロリコン)により、俺はちょっとれんちょん以外のキャラがまったく頭に入ってないんで、れんちょん限定の話になりますが、こういうかなり不自然になりがちなキャラであるにもかかわらず、要所での「子供」としての行動のリアリティに支えられて、れんちょんがなにやろうとも、そうそうキャラが揺らがないんですよね。個別のエピソードの説得力は、ちょっと呆れるくらいのものがあります。

 れんちょん絡みでいうと、終盤に「ななつになりました」っていうセリフがあったり、あるいは赤ん坊のときのエピソードがあったりして、れんちょんに関しては特に「この場所で過ごしてきた時間」が見えやすい状況になってる。んで最終話のお花畑以降なんですが、あそこでれんちょんが「かわいい……?」っていう反応したのも、すごく「このあとに続く時間」をイメージさせるような気がします。これは深読みに過ぎるかもしれませんけど。ただまああのシーンを見た俺は「14歳くらいになったれんちょうを見たい」とものすごく強く思いました。

 余計な話なんですが、れんちょんってたまーに、将来の美人さんを予感させるようなカットが混じってるんですよね。駄菓子屋に行った帰りのバイクに乗っけられてるシーンとか、9話冒頭のぬーりぬりーって歌ってるシーンとか。まあ作画の問題なのかもしれないんですけど、俺にはれんちょんが約束された美人さんに見えるのです。

 とにかく、最近見たアニメのなかでは、驚くほどに特別な手触りのする作品でした。まだ2期と劇場版を残してますので、このあとも楽しみです。

 

 んじゃ以下は、各話の感想ですか、俺は基本的にツイッターでも「れんちょんかわいい」以外のことは言ってないので、内容もそういう感じになります。

 

 まず1話。これはもう冒頭からの風景描写ですね。これだけ時間をかけて丁寧に、きっちりとやってきたのには驚きました。そして作品全体のトーンを予感させる、ちょっとへたくそな(れんちょんが吹いていることをイメージさせる)リコーダーの音。もう一気に引きずり込まれました。

 実はいちばん最初、ほぼリアルタイムで見たときには、れんちょんの「にゃんぱすー」が生理的に無理な感じがあってそこで切ってしまった(たぶんそう)のですが、これは某ツイッターの畏友が「見てるうちにれんちょんがにゃんぱすーなんてことを言い出すに至る思考回路がわかる」というようなことを申しておりまして、これには深く賛同するものであります。

 あというまでもなく吹けないれんちょんの指笛めったくそかわいいです。

 

 2話。さんすうドリルを提出に行くときのれんちょんがかわいいです。のんのんいっててかわいいです。「の」ってゆって提出するところもかわいいです。そのあと教室の片隅でなんかもそもそしてるれんちょんもかわいいです。最初に見たときにはまだ図像学的なかわいさしか感じていなかったように思いますが、いまとなってはめろめろです。廊下を走っちゃだめだといわれると素直に言うことを聞くれんちょんもかわいいです。

 なお、この話に至るまで、こまちゃんが阿澄佳奈だと気づいていなかったようです。信じられんな我ながら。

 なおこの話では、珍しくれんちょん以外にも視線が行っておりまして、蛍にあめ渡してくるっと回って自分の席に戻ってくシーンのこまちゃんがかわいいです。これ見た瞬間、もし同じ教室にこまちゃんがいたら「同級生なのにこんなにちっちゃい」という事実にちょっと脳がぐつぐつ煮えるんじゃないかなあと思いました。まちがって体操着の着替えとか見えちゃって、ほんのわずかな第二次性徴に「こんなにちっさいのに! ちっさいのに女子なんだ……!!」とかなってまちがって告白するかもしれないと思いました。

 あと電話ボックスのシーンですね。上からのカットのこまちゃんがすげーちっちゃくてこども感何割かアップしてて危なく恋をするところでした。れんちょんいなかったら危なかったと思います。

 2話はここからあとのエピソードは興味ないです。

 

 3話。ぬかるみにはまるこまちゃんはかわいいなあと思いました。あとは興味ないです。

 

 4話。Bパートについては先日のエントリで書き尽くしました。正直半分寝ながら書いてたんで、なにいってんだかよくわかんない内容になってましたけど。

 前半でもれんちょんには見どころがあります。すいかを川から持ち上げるシーンの動き。れんちょんの動きって、どこかから飛び降りるときときかもちょっと滞空時間が長い感じがあって、それが軽さのいい表現になってるような気がします。このシーンでは、れんちょんの体重とすいかの重たさとの戦いが動きでよく表現されてます。すいかが地面に落ちたあとのれんちょんの体勢もよいです。「おもいん」のとこはかわいいです。

「うち台車役やりたいー、しんかんせんごっこー!」のシーンはれんちょんのこどもっぽい感じがとてもよく表現されていて、ロリコン大歓喜です。そのあとの「ごろごろー」もかわいいです。

 そのあとのBパートについてはなにも言うことはありません。作中屈指の名エピソードです。傑作といっていいと思います。ここでほぼれんちょんに堕ちてました。手紙をもらったあとの一連の声優さんの演技は、ほんとうにすばらしいと、何度でも繰り返します。

 

 5話。さすがに小5でその体はどうかなと思います。まあどうでもいいいんですけど。水着はれんちょんがいちばんエロかわいいと思います。

 うどん食うときの、れんちょんの持ち上げられ感がかなりよいです。

 あとまあ、さすがにラストのこまちゃんの水着は凶悪だなあと思いました。

 

 6話。「おままごとするのん」って言ってるときのれんちょんの顔がやけに美人さんだなあと思いました。「今日のごはんはグラタンでーす」って言うときの蛍の声の演技がいいなあと思いました。あと「ぴちぴちー」はかわいいです。れんちょんは全体的に擬音語や擬態語などの畳語の発音がかわいいです。

 

 7話。うさぎ関連の話題が出るたびに繰り返して言おうと思いますが、うさぎはにんじんをさほど好みません。嗜好性の点でいえば、野菜では小松菜あたりが好きで、なによりペレットが死ぬほど好きです。栄養的な面からも、にんじんはうさぎにとっては糖度が高すぎるため、あまり推奨できません。

 7話Bパートは俺の大好きなエピソードです。れんちょんが特に駄菓子屋になついてるってのはおそらく公式設定だと思うんですが、それゆえに、駄菓子屋がらみのときはれんちょんが素で子供をやっていることが多く、こども好きの俺としてはうれしいです。

「今日はうちだけなん」「ねえねえはゴミ焼きしてるん」っていうセリフからして、聞かれたことにしか答えない子供っぽさがよく表現されてます。そのあとの「うち知ってるん。こういうのは腕時計出ると思わせて、変なの出るん。な!」っていうのはしゃべりとあわせていいセリフです。

 このエピソードはれんちょんの言動すべてがかわいいので、いちいち言及してるとキリがないんですが「グレートマン! グレートマンなのん!」のこうふんしてるところのれんちょんは特にかわいいです。れんちょんはこうふんしてるときの声の演技は全部かわいいです。6さい最高です。「グレートマンぱーんち」喰らいたいです。

 バイクの座席に乗ってるれんちょんは全体的に美人さんに描写されています。「不良なのにまじめなのん」のところとか特に。

 グレートマンごっこするのにオッケーもらったときの喜びの表情もかわいい……。結婚したい……。

 もうこのへんになるとれんちょん以外はすべて背景の一部くらいにしか思ってません。

 

 8話。ベッドのうえでばたばたするこまちゃん、うつぶせになったときの体のちっちゃさにちょっと驚きました。危なく恋をしそうになりました。かわいいポーズをしてくれと言われたときのポーズも想像以上にかわいくてちょっと危なかったです。そのあとは興味ないです。

 

 9話。冒頭の「ぬーりぬりー」がかわいすぎます。

 実は俺、アニメの作中で歌うシーンって基本的に苦手なんですよ。嫌いといってもいいかもしれない。れんちょんに限っては歌ってるとぜんぶかわいいのでれんちょんすごいなあと思いました。「ぬーりぬりー」は耐久動画まで見てました。

 駄菓子屋を文化祭に誘いに来たときのれんちょんもかわいい。ぱたぱたしてる手の動きがだんだん元気なくなってくあたりがかわいい。泣いちゃいそうなれんちょんもかわいいです。

 黒いボードの裏から顔を出すシーンは、かわいさという点では1期中最高かもしれません。このときのれんちょんもちょっと美人さんな感じですけど、かわいい感じのほうが強いかもしれない。もう裏から顔を出した瞬間の顔のかわいさが最高ですし、手がちっちゃくてかわいいし、そのあとの「トホホ」から続くセリフのダウナーな感じもかわいいです。これも耐久動画見てました……。

 おやつ食べてるシーンの「駄菓子屋、おぃしーのんな」のれんちょんの声の演技すばらしくかわいいです。

 そこからあとは興味ありません。

 

 10話。お話単位では1期中最高傑作でしょう。文句の出ようもないです。最初から最後まで一分の隙もないです。これいろいろ見どころはあるんですけど、ひとつには、れんちょんの子供時代のエピソードから現在に戻ってきたときの7歳のれんちょんに対する違和感をちゃんと感じられる、というところです。回想シーンってだいたい挟まれても事情説明以外のものにはならないことが多いんですが、このお話の場合は、回想シーンそのものに充分なリアリティと説得力があったため、そういうことになるんでしょうね。そしてその違和感は同時に「こんなに大きくなったんだよなあ」という駄菓子屋自身の違和感でもあるはずで、それを追体験させてくれるっていうのは、よほどお話そのものがよくできているということです。実際、このお話をいちばんよい出来だとする人は多いんじゃないでしょうか。

 個人的には、こたつで寝てるれんちょんが髪下ろしてるうえに眠そうなのでかわいいです。起きてきた瞬間から駄菓子屋に「食べるん」連呼させる一連のれんちょんは、9話のときとは違うかわいさがあります。「うちも、行くん」とか「はつひのでっ」のあたりとかかわいすぎて発狂しそうです。4分17秒からの1分間は至福です。いまとうぜん見ながら書いてるんですけど、もう無理。かわいすぎる。あと「車のなかで着替え」ということじたいが子供っぽい感じでかなり興奮します。

 懐中電灯かちかちしてるれんちょんもかわいい。子供ってやたら懐中電灯好きなんだよね。

 回想シーンでのいっさいのれんちょんに関しては、挑戦されていると感じましたが、さすがに性的な感情は出ませんでした。ただ声優さんの泣き声の演技が異様なくらいにうまいです。

 お話の最後で「ななつになりました」ってれんちょんに言わせるあたりは実にうまいです。そのあとの「おぞうにたべるん。おもちななこたべるーん」がかわいいです。

 

 11話。この話は蛍の描写がよかったです。特に夜中に目が覚めて抜け出すあたりですね。校舎の木造感、窓の木枠、外の雪景色、そのときに感じる空気の冷たさ、蛍が東京育ちであるということ。踏みしめた雪の感触、星空。このへんのリアリティと説得力はすごいです。

 

 最終話。道普請に出かける蛍の一家からの風景描写。ここがすばらしい。アスファルトの道路の路肩、乱雑なコンクリートの石積み、あまり使われない橋の片隅にたまる土埃、もう見事というほかないです。

 だれが主人公ということは別にないお話だとは思うんですが、お花畑以降の描写なんかも見てると、この架空の田舎をいちばん大きく背負ってるのはれんちょんだと思うんですよね。1話がれんちょんの「ここって田舎なのん?」っていう問いかけで始まって、最終話でれんちょんの未来を予感させるようなエピソードを入れてくる。まあ単に俺がれんちょん好きすぎるだけかもしんないですけど。

 この「ようせいさん」の格好が、この場所でしか成立しないどうってことのない素朴なものであるということ、そのあと新緑のなかを駆け抜けていくれんちょん見てると、なんか謎の涙出るんですよね。れんげはここで育っていまここにいて、未来もここにいるかどうかはわからないにしても、この先も生きていくんだ、みたいなことを思ってしまって。

 

 というわけで、明日あたりから2期見ると思います。